頭痛には、一次性頭痛と二次性頭痛があり一次性頭痛で代表的なものは緊張型頭痛や片頭痛、群発頭痛があります。

二次性頭痛は、外科的な処置が必要な命にかかわることもある頭痛です。その代表は落雷のように突然襲うくも膜下出血です。
今までにない激しい頭痛や突然の頭痛の場合は、すぐに脳神経外科や神経内科に受診してください。

なので私たちが改善のお手伝いをできるのは一次性頭痛ということになります。もしあなたが病院の検査で異常なしといわれた場合一次性頭痛と理解してよいでしょう。

緊張型頭痛は、もっとも多いタイプの頭痛であり、頭痛全体の3割から7割がこのタイプにあたります。 首や肩のコリから発生する頭痛で症状は、頭全体がしめつけられるように痛いという方が多く、目の疲れや倦怠感がます午後から夕方に後頭部から首筋ギューッと痛くなる方が多いです。

片頭痛は、脳の血管が広がり頭痛が発生します。 頭痛が始まる前に、ギザギザの光、オーロラやモザイクのような模様が20～30分見えて、視界が悪くなる人がいます。これを閃輝暗点といいます。こめかみから目のズキズキした痛み、頭の位置を変えると痛みが増すなどが特徴です。吐き気、嘔吐、下痢などの随伴症状というのも片頭痛のみに起こるとされています。光や音に敏感になるので、発作中はTVも消して部屋を暗くして寝ている状態になります。

群発頭痛は、一次性頭痛のなかで一番痛い頭痛です。 頭の片側だけ、目の奥の激痛や目の充血や鼻水が止まらないなど副交感神経が優位の反応をともなう頭痛です。群発頭痛という病名は、群発地震のように、ある期間に集中して頭痛が起こるところからつけられました。群発期と言われる1～2か月間ほど毎日起こる時期がありますが、群発期以外には頭痛は起こりません。

上の解説でもあるように当院での施術の対象となるのは一次的頭痛になります。中でも特に多くの人が経験のある、『緊張型頭痛』と『偏頭痛』について解説していきます。

『緊張型頭痛』と『偏頭痛』はそれぞれに痛み方や発症のメカニズムが違います。

『緊張型頭痛』は文字通り筋肉が緊張することで発症する頭痛です。よく「頭を鉢巻きでギューッと締めたように痛い」「ヘルメットをかぶったように痛い」「頭がずーんと重い」と表現されることがあります。

緊張型頭痛は、肩こりや首のコリに伴い発症することが多く、こめかみの部分にある側頭筋や、首から肩に広がっている後頸筋や僧帽筋などのコリによって起こると考えられています。また、ストレス、緊張、不安、うつ状態といった精神的な不調も、脳が痛みを敏感に感じる原因となっている可能性もあります。

『偏頭痛』は20～40歳代の女性に多くみられ、強い痛みのせいで日常生活に支障をきたす人もいます。片頭痛の詳しいメカニズムは解明されていませんが、脳の血管が拡張し、その周囲の三叉神経が刺激されて生じると考えられています。血管の拡張に関連するとされているのが、セロトニンという神経伝達物質です。

心臓の鼓動に合わせてズキンズキンと痛む、またはガンガンする、光や音で悪化する、めまいや吐き気がするなどが片頭痛の特徴的な症状ですが、現れ方には個人差があります。

また偏頭痛には閃輝暗点と言ってキラキラした光、ギザギザの光といった視覚性の症状が前兆として多くみられます。